渡辺さん、ご結婚、本当におめでとうございます。実に素晴らしい結婚をされましたね!プロから見て、完璧です。そこで今日は、なぜこれが「完璧な結婚なのか」をファイナンスとライフプランニングの点からご説明しましょう。 |
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人生の35キロ地点は?
以前、人生はマラソンレースのようなもので、どれだけ最初に飛ばしても、42.195キロを走りきってゴールテープを切る時に幸せでなければいけないというお話をしましたが、マラソンで言うところの胸突き八丁と言えば、35キロ付近。ここで一気にスパートをかけられる人が、幸福なゴールテープを切ることが出来ます。
結婚し、子どもを持つライフスタイルで言うと、この35キロ地点は、子どもが19才から22才、つまり、大学生の時です。この時が、一番教育費がかかるので、ここの切り抜け方が問題になります。3つの典型的な例で説明しましょう。結婚から1年後に子どもが生まれると仮定します。
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子どもが大学生の時、夫は60才〜63才。実はこの間は、定年後、公的年金が出ない、経済的に一番辛い時期なのです。この時期に子どもに一番お金がかかる時期ぶつかってしまうので、妻が安定した高収入を得るか、夫が退職後に自営の道を選ぶなり、教育費は早めに準備しておくなりしなくてはいけません。 |
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最近増えているのが長年つき合ってきて、そろそろ40才になったから結婚しよう、というこのパターンです。この場合は、夫妻共に会社員の場合、二人ともが定年後、公的年金が出ない時期という最も辛いパターンになりかねません。 |
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最近増えている、妻が夫よりも年上というパターンです。人生の35キロ地点を基準にして考えると、実はこれがベストのライフプランと言えるでしょう。なぜなら、子どもの大学時点で男性は50才から53才という、人生で最もバリバリと働ける時期であるだけではありません。普通男性は30才ではまだまだ子どもを持ち、住宅を買ってローンを抱えるには収入が足りない上、転職などの可能性も含めて、未来が見えない状況です。この時期に妻は40才とキャリアを積んで、それなりの収入があれば、将来の展望がかなり明るくなります。 |
リスクファクターは?
人生にはリスクは付き物です。中でも、ライフプランで大きなリスクの一つが病気リスクです。特に今は、30代でバリバリ仕事をし、不規則な生活をした末に40代で命に関わるような大病をする人も増えています。このリスクを回避するためには、規則正しい生活や適度な運動、息抜きを積極的にライフスタイルに取り入れることが重要でしょう。また、自分ではなく、親が倒れても、親の看護や介護のリスクが発生します。この場合も、夫婦の年の差があれば、少なくとも「両方の親が同時に倒れる」というリスクは少なくなります。
こうやって考えてみると、妻が夫よりも5才以上年上というのが、ベストなライフプランであることは間違いないような気がしますが、このパターンの大きなリスクは、妻に万一のことがあった場合です。夫婦のうち、会社員の夫が亡くなれば妻には遺族基礎年金、遺族厚生年金が出ますが、会社員の妻が亡くなった場合、夫には遺族基礎年金は出ませんし、遺族厚生年金も、夫が55才未満の場合は出ません。子どもが生まれたら、妻の死亡保障を生命保険で大きくとっておくことがリスクヘッジになります。
あくまでも一般論でのお話ですし、結婚はまず「愛」が最も重要であることは当然ですが、これから結婚をし、子どもを持つことを考える女性は、ぜひ「人生の35キロ地点」を考えてライフプランを立てて下さい。
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千葉商科大学大学院教授 株式会社ポラーノ・コンサルティング ファイナンシャルプランナー 伊藤 宏一 KOICHI ITO 千葉商科大学大学院教授としてパーソナル・ファイナンスを教える一方、日本ファイナンシャル・プランナーズ協会常務理事としてFP教育に取り組む。また税理士及びCFPとして個人コンサルティングを行う。ソニー(株)FP相談室顧問。長期投資の啓蒙誌『インベストライフ』(http://www.i-owa.com/club/)編集主幹、社会起業家フォーラムパートナー(http://www.jsef.jp/)等として様々なライフデザインにフィットしたマネープランを提案。早稲田大学等で子どものマネー教育にも取り組む。 |
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